企画を通すための社内政治との付き合い方
社内にある暗黙のルールを知らずに、事前の根回しをおこたって企画をつぶされた経験のある女性は意外と多いようです。このように、企画の提案や異議の申し立てがうまくいかないのは内容とは関係ない場合もあるのです。
例えば、企画のコンペにおいて会議前に結論が実は決まっていることはよくあるようです。コンペにおいて審査をする側としては、事前に話を聞いていて、中にはアドバイスを出したような多少でも思い入れのある案件のほうが通しやすいというのは理解できます。そのほうが、初めて耳にする案件よりも安心して採択ができるからでしょう。
社内公募に応募する際、募集がはじまった早い段階で審査する立場の人に相談にいけば、詳しいアドバイスをもらえるうえ、より詳しい人を紹介してもらえるということもあります。社内で企画を通すことが目的であるのですから、事前に相談するなんてルール違反だなんてことはないのです。女性が社内政治と上手く付き合っていくにはそのような事も必要なのかもしれません。
では、どのようにしたら、そのような決定権を持つ上役との社内人脈づくりができるのでしょうか。まず特に意思決定権になりえる経営ボードの役員クラスとのつながりを持つことが重要と言えます。直属の上司が自分の企画を通してくれるとは限らず、その上司には決定権がないこともあるのです。具体的には頼れる役員は1人だけでなく、同じ事業部のラインと企画サイドのライン、さらに本社以外の少し距離がある管掌役員など3ラインほどあると心強いと言えます。
役員たちは現場の生の声を聞きたがっていることも多く、ランチなどに誘ってみたり、総務やシステム部などバックオフィスにも通い顔なじみになっておくと新たな人脈になることもあります。このように、女性が仕事を上手く進めるためには社内政治と上手く付き合っていくことが大切と言えるでしょう。